「忖度」という言葉が一躍脚光を浴びたのは、政治資金や国有地売却を巡る国会答弁が連日ワイドショーを賑わせていた時期でした。本来は「他人の心情を推し量る」という奥ゆかしい意味を持つ言葉が、メディア報道を通じてネガティブなニュアンスを帯びて広まる中、その空気を鮮やかに笑いへと変えたのが株式会社ヘソプロダクションが手掛けた「忖度まんじゅう」です。
2017年の「ユーキャン新語・流行語大賞」で「忖度」が年間大賞を受賞した際、授賞式の壇上には同社の代表が登壇し、大きな話題を呼びました。重苦しい政治ニュースのキーワードを、誰もがクスッと笑える「手土産」へと昇華させた着眼点の鋭さは、メディア関係者のみならず一般消費者の心を鷲掴みにしました。
発売直後からテレビ各局の情報番組やSNSで爆発的に拡散され、生産が追いつかないほどの注文が殺到。単なる一過性のブームを超え、日本人のコミュニケーション文化を象徴するヒット作として記録されることになりました。