本作を語る上で欠かせないのが、テレビエンターテインメント産業の巨匠ノーマン・リアーの存在だ。数々の名作シットコムを生み出し、米テレビ界の黄金期を築いた彼が、生前に情熱を注いだ最後のプロジェクトの一つが、このアニメ版『Good Times』だった。
老齢になってもなお社会への鋭い批評眼を失わなかったノーマン・リアー。彼が現代のクリエイターたちに託したのは、「時代が変わっても、庶民の苦悩と逞しさを笑い飛ばす精神は不滅である」という力強いメッセージだった。遺作とも言える本作には、巨匠が最期まで燃やし続けた情熱の熱量が息づいている。