同じ室内にいて同じ空気を吸っていたにもかかわらず、Aさんは高熱でうなされ、Bさんはケロッとしている。この差はどこから生まれるのか。大きな反響を呼んだNHKスペシャル「感染症防衛最前線」でも特集されたように、最新の研究は「無症状感染」と「完全リセット型」という2つのタイプが存在することを示している。
体内に入り込もうとするインフルエンザウイルスを、最初の数分間で追い出す力が強い人たちがいるのだ。いわゆる無症状で済む人は、細胞内でのウイルス増殖スピードを上回る速さで初期免疫反応を立ち上げている。喉や鼻の粘膜表面でウイルスを即座に無力化してしまうため、全身性の炎症反應症状、つまり高熱や関節痛が引き起こされない。