ネット上の情報や一般的なイメージの中には、科学的な観点から見ると明らかな誤解がいくつか散見されます。
代表的な盲点がカフェイン量の逆転現象です。「味が濃くて苦いエスプレッソを使うカフェラテのほうが、カフェインが強くて目が覚める」と信じ込んでいる人は非常に多いのですが、実態は逆です。カフェインはお湯に触れている時間が長いほど多く溶出する性質があります。瞬時に抽出を終えるエスプレッソ(約30ml)に含まれるカフェインは1杯あたり約60〜75mg程度ですが、数分かけてドリップするコーヒー液(120ml)には約70〜90mgのカフェインが含まれます。そのため、同じカップ1杯を飲む場合、カフェオレのほうがカフェイン摂取量が多くなるケースが一般的です。
また、「無糖ならどちらもダイエットに同じ」というのも危険な勘違いです。カフェラテは1杯あたり約180〜200ml前後の牛乳を摂取することになるため、普通牛乳を使った場合、1杯で約130〜150kcal、脂質も約7〜8gに達します。これはご飯半分近くのエネルギーに相当するため、1日に何杯もラテをおかわりすると知らず知らずのうちにカロリー過多に陥ります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
日々のコンディションや目的に合わせてどちらを選ぶべきか、プロの視点から明確な判断基準を提示します。
【カフェオレが向いている人】
・朝起きてすぐ、胃腸に負担をかけずに温かい水分を補給したい人
・コーヒー本来の華やかな香りやフルーティーな酸味をミルクとともに味わいたい人
・カロリーや脂質を抑えつつ、仕事中にゴクゴクと何杯も飲みたい人
※慎重になるべき人:濃厚なクレマのコクや、ガツンとくるエスプレッソのパンチを求めている人には物足りなく感じられます。
【カフェラテが向いている人】
・ケーキなどの間食を控え、1杯のドリンクだけでリッチな満腹感を得たい人
・ミルクの甘みと深煎りコーヒーのビターなコントラストを贅沢に楽しみたい人
・美しいラテアートを目で楽しみながらカフェ空間でリラックスしたい人
※慎重になるべき人:現在厳格な脂質制限やカロリー制限を行っている人、または乳糖不耐症気味でお腹がゆるくなりやすい人は、植物性ミルクへの変更やサイズの縮小を推奨します。