結論から明示すれば、読売新聞で最も多くの読者が熱望している懸賞付き大型クロスワードは、毎週日曜日の朝刊とともに届けられる別刷り紙面「よみほっと(日曜版)」に掲載されている。平日の朝刊メイン紙面をいくら探しても見つからないのは、この別刷り構成という発行形態に理由がある。
読売新聞の日曜版は、かつての「日曜版サンデーパズル」の伝統を色濃く受け継ぎながら、現在は「よみほっと」としてフルカラーのタブロイド判あるいは別刷り形式で親しまれている。エンタメ特集や旅・グルメ記事と並び、この紙面の看板コンテンツとして君臨しているのがよみほっと日曜版パズルのクロスワードである。日本全国の読者が日曜早朝に一斉にチャレンジする週末の定番ルーティンとして定着している。
なぜ平日本紙ではなく日曜日なのか。新聞編集の現場デスクに取材すると、明確な意図が浮かび上がる。平日は多忙なビジネスパーソンや家族層も、日曜日は家族団らんの中でじっくりと活字に向き合う時間的余裕がある。文字のマス目を埋める作業を通じて、家族間の会話を誘発し、新聞滞留時間(Dwell Time)を最大化させるという、長年培われた新聞編集工学の知恵が反映された編成なのである。