かつて話題を呼んだ『ナニワ金融道』や『闇金ウシジマくん』といった金融ドラマのイメージから、債権回収といえば「強引な取り立て」や「押しかけ」を連想する人も少なくない。しかし、現代の正規業界においてそうした不法行為は徹底的に排除されている。法的根拠のない脅迫行為や早朝・夜間の訪問取り立てなどは法律で厳しく規制されており、フィクション世界の描写と現実のビジネスには大きな隔たりが存在する。
現在の民間債権回収業は、1999年に施行された「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」に基づいて厳格に管理されている。事業者に対する許可権限を持つのは法務省であり、設立にあたっては資本金5億円以上や常務取締役への弁護士の就任などが厳格に義務付けられている。こうした厳しい基準をクリアした債権回収会社(サービサー)は、徹底した法令遵守のもとで法的・論理的に回収を進める高度なプロフェッショナル集団であるというのが裏事情の実態だ。