ふたりのキャリアを語る上で決して外すことができない金字塔が、1994年に制作された映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』だ。巨匠・深作欣二監督がメガホンを執り、松竹株式会社の配給によって全国公開されたこの作品は、従来の時代劇映画の枠組みを根底から覆す異彩を放っていた。
高岡早紀が演じたお岩の圧倒的な美しさと狂気、そして鬼才・深作監督によるダイナミックな演出は、邦画史上に残るクオリティとして絶賛された。現場では命がけの演技指導が連日繰り広げられ、役者たちの潜在能力が极限まで引き出されたと語られている。
この名作において見せた圧倒的な存在感と凄みは、彼女が単なるアイドル女優から本格派の演技者へと脱皮する決定的な転機となった。スクリーン越しに放たれた情念のエネルギーは、今なお観る者の心を揺さぶり続けている。