1980年代半ば、集英社が立ち上げた男性ファッション誌「MEN'S NON-NO(メンズノンノ)」。その鮮烈な創刊号の表紙を飾ったのが、当時まだ大学在学中だった阿部寛だ。身長189センチという圧倒的なスタイルと、欧米人に比肩する洗練された容姿は、当時の日本の芸能界・ファッション界において強烈な衝撃を与えた。
同誌のカリスマモデルとして表紙登場回数の最多記録を打ち立てた彼には、当時の撮影現場での語り草がある。ロケ現場に現れるだけで周囲の空気が一変し、通行人が足を止めて見惚れるほどのオーラを放っていたという。まさに日本のメンズファッション誌の歴史を切り拓いた先駆者であった。