Q1:マラセチア毛包炎は家族やパートナーにうつりますか?
A1:基本的に他人にうつる心配はありません。マラセチア菌は健常な人の皮膚にも普遍的に存在する常在菌です。菌そのものが外部から感染して発症するのではなく、本人の皮脂分泌量、発汗、衣類の蒸れ、局所の免疫低下などによって自身の保有する菌が毛包内で過剰増殖することが原因であるため、タオルの共有や入浴で他人に感染することはありません。
Q2:オロナインや市販のニキビ用塗り薬はマラセチア毛包炎に効きますか?
A2:効果は期待できません。オロナイン(主成分:クロルヘキシジングルコン酸塩)や一般的な市販ニキビ薬(イブプロフェンピコノール、レゾルシンなど)は、細菌を対象とした抗菌・抗炎症薬です。真菌(カビ)の細胞構造には作用しないため、マラセチア毛包炎を治すことはできず、基剤の油分によってかえって菌を増殖させてしまうリスクがあります。
Q3:顔にできたマラセチア毛包炎とニキビはどう見分ければいいですか?
A3:顔の場合も「コメド(芯)の有無」と「均一性」が決め手です。ニキビであれば黒ニキビや角栓詰まり、大小さまざまな赤ニキビが混在しますが、マラセチア毛包炎は2mm前後の均一な赤い丘疹が額やフェイスラインにびっしりと多発し、芯が存在しません。また、通常のニキビ治療薬(ベピオやディフェリン等)を使用しても改善しない点も重要な判断材料です。
Q4:皮膚科の薬を使えばどのくらいの期間で完治しますか?
A4:的確な抗真菌外用薬(ケトコナゾール等)を使用した場合、通常は1〜2週間程度で赤みや痒み、膿疱が大幅に鎮静化します。ただし、菌は毛穴深部に潜んでいるため、症状が消えたからといって自己判断で即座に塗布を中止すると再発しやすくなります。医師の指示に従い、見た目が平坦になってからさらに1〜2週間程度外用を継続することが根治の秘訣です。