本楽曲の真骨頂は、作詞作曲を手掛けた野田洋次郎による独特の宗教観と死生観にある。タイトルの通り釈迦や絶対的な神という概念を掲げながらも、ここで表現されているのは神への信仰ではない。むしろ、神の視点を借りることで露わになる「人間の身勝手さと愚かさ」だ。
他者の命を奪うことでしか生きられない人間の原罪。自らの都合に合わせて都合よく神を呼び出し、祈りを捧げるエゴイズム。生と死の過酷な境界線を、時に冷徹に、時に圧倒的な哀感をもって描き出している。現代の混乱した世界情勢の中で本作を聴き直す時、そこに込められた真のメッセージがより一層重く胸に響く。