創価学会の歴史を描いた映画『人間革命』や続編の作品群では、戸田第2代会長の苦闘と、それを支えた若き日の池田大作氏の覚悟が力強く描かれている。そこにあったのは血の繋がりではなく、思想と目的を共有する強い信念の継承であった。
時代が昭和から平成、そして令和へと移り変わる中で、学会は「個人のカリスマ」による牽引から「集団指導体制」へと移行を完了させた。池田大作氏という巨大な存在が世を去った今、そのカリスマ性を血縁者である「孫」に肩代わりさせることは不可能であり、また組織としてもそれを望んでいない。映画の中で描かれた「人間革命」の精神は、特定の家系に宿るものではなく、世界中の会員一人ひとりの実践に委ねられるフェーズへと完全に突入している。