宮迫博之氏が自身の体に病魔が潜んでいることを知ったきっかけは、決して激しい激痛や顕著な吐血といった派手な症状ではなかった。当時、みぞおち周辺にかすかな違和感や胸やけのような症状を覚えていたものの、多忙な過密スケジュールによる胃炎や疲労程度にとどめて考えていたという。自覚症状がほとんどないことこそ、胃がんの恐ろしさの神髄だ。
決定的な局面を迎えたのは、受診した人間ドックでの精密検査だった。内視鏡検査(胃カメラ)によって発見されたのは、幸いにも早期胃がんの段階。もしこのタイミングで発見が遅れていれば、進行がんへと移行し、治療の選択肢は著しく狭まっていたはずだ。「痛くないから大丈夫」という自己判断がどれほど危険か、彼の事例は雄弁に物語っている。