自動車のエンジン内部では、燃料が爆発的に燃焼することで数千度という超高温の熱が発生しています。金属製のピストンやシリンダーブロックがこの高熱にさらされ続けると、金属が熱膨張で焼き付きを起こし、完全に走行不能に陥ってしまいます。そこで不可欠となるのが、車全体を巡る自動車冷却システムです。
このシステムにおいて、エンジン内部を循環して熱を奪ってきた高温の冷却水(クーラント液/LLC)を受け取り、外気へと熱を放出して再び適正温度(約80℃〜90℃)まで下げる熱交換器こそがラジエーターの役割です。冷やされた冷却水は再びウォーターポンプによってエンジンへと送り込まれ、循環を繰り返します。
EV(電気自動車)やハイブリッド車が広く普及した現代においても、大容量バッテリーやインバーター、モーターの熱マネジメントのために高性能な冷却システムとラジエーターが搭載されており、動力源を問わず自動車の安全運行を支える根幹部品であり続けています。