ぎんなんの焼き方決定版!料亭の味をフライパンで再現する極意と安全策

ぎんなんの焼き方決定版!料亭の味をフライパンで再現する極意と安全策

ぎんなんの焼き方決定版!料亭の味をフライパンで再現する極意と安全策の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドがチェックできます。

割烹のカウンターで供される焼き銀杏がなぜあれほど瑞々しく、濃密な旨味を放つのか。東京・銀座の日本料理店店主への取材によると、その秘訣は「殻の中で実を蒸し焼きにしつつ、殻越しに適度な遠赤外線を当てること」にあります。決して直火で実を直接炙るのではなく、殻という天然の圧力鍋を活かした熱伝導をコントロールすることが決定的な差を生み出します。

家庭でこのプロの仕上がりを再現するための代表的な調理法と、それぞれの具体的な手順を整理しました。

1. ぎんなんの焼き方 フライパン(塩煎り)

料亭の味に最も近づける王道の調理法が、たっぷりの粗塩とともに炒り上げる「塩煎り」です。フライパンに粗塩(大さじ3〜4程度)と、あらかじめ殻にヒビを入れた銀杏20粒ほどを投入します。蓋をして中火にかけ、フライパンを時折揺すりながら約5〜7分間じっくりと熱を通します。

塩が熱を蓄えて全体を包み込むように均一に加熱するため、焼きムラができず、実にほんのりとした塩味が移ります。殻の隙間からプツプツと緑色の実が顔を覗かせ、殻に香ばしい焦げ目がついたら火を止めるサインです。

2. ぎんなんの焼き方 魚焼きグリル

直火による強い放射熱と対流熱を活用できる魚焼きグリルは、短時間で皮目をパリッと仕上げたい場合に威力を発揮します。アルミホイルを広げ、ヒビを入れた銀杏を並べてふんわりと包み込み(完全密封ではなく蒸気の逃げ道を少し残す)、中火で約6〜8分間加熱します。

両面焼きグリルの場合は途中の裏返しが不要ですが、片面焼きの場合は3〜4分経過した時点でホイルごと一度転がすのがムラなく焼き上げるポイントです。グリル特有の強い遠赤外線効果により、外側はカリッと香ばしく、中はモチモチの絶妙なコントラストが完成します。

3. 銀杏の焼き方 オーブントースター

手軽さを最優先しつつ香ばしさを残したいなら、オーブントースターが適しています。アルミホイルを一度くしゃくしゃにしてから広げ(銀杏が転がるのを防ぐため)、ヒビを入れた銀杏を重ならないように並べます。1000W(約200℃)で7〜9分ほど加熱します。トースターの機種によってヒーターとの距離が異なるため、殻の割れ目から実の色が鮮やかな緑色に変わった段階で取り出してください。

4. 電子レンジと封筒で作るぎんなん(超時短テクニック)

「今すぐ1杯のつまみが欲しい」という場面で重宝するのが、紙製の茶封筒を活用した電子レンジ調理です。封筒の中にヒビを入れた銀杏(10〜15粒)を入れ、塩をひとつまみ加えます。封筒の口を3回以上しっかりと三つ折りにして密閉し、レンジ中央に横倒しにして置きます。

加熱時間の目安は500W〜600Wで約40秒〜50秒。「ポン、ポン」と庫内で2〜3個が弾ける音が連続した瞬間に加熱を停止するのが、実を硬化させない絶対条件です。1分以上加熱し続けると実の水分が完全に蒸発し、ゴムのような食感に劣化してしまうため、秒単位の監視を怠らないようにしてください。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。