両国の力関係を最も雄弁に物語るのが、クリケットにおける激闘の歴史です。通算成績で見れば、強豪国として君臨してきたパキスタンがテストマッチやワンデー・インターナショナル(ODI)で大きく勝ち越してきました。しかし、近年におけるバングラデシュ代表「タイガース」の進化は目覚ましく、過去の一方的な構図は完全に崩れ去っています。
特に世界を震撼させたのが、パキスタン国内で行われたテストシリーズでバングラデシュが見せた史上初の敵地連勝劇でした。伝統的な速球派ボウラーを揃えるパキスタンに対し、粘り強いバッティングと多彩なスピン攻撃で対抗するバングラデシュのスタイルが結実し、番狂わせが日常化しています。ICCクリケット・ワールドカップやT20ワールドカップの舞台でも両者が激突する日程が組まれるたびに、チケットは即座に完売し、世界中で数億人規模の視聴者が中継にくぎ付けとなります。