朝の澄んだ空気の中、焼き立ての大仏さまをかたどった焼き菓子や、できたての生チョコタルトの甘い香りが漂う。歩道沿いの小さなショップでは、午前中から香ばしい海鮮せんべいのパリッとした音が響き渡る。これぞ小町通りの醍醐味、できたての食べ歩きグルメだ。
話題の限定スイーツは午前中に売り切れることも珍しくない。抹茶の濃さを段階別で選べる濃厚ジェラートや、求肥で旬の生フルーツを包み込んだ和洋折衷の大福は、若い世代を中心に大きな反響を呼んでいる。一方で、メイン通りから少し路地に入った角には、地元で長年愛される老舗の蒲鉾店やしらすメンチの店が佇む。行列の途切れない有名店も良いが、こうした小道の穴場グルメこそ、鎌倉の食文化の神髄を感じられるスポットだ。