二人のバックボーンを語る上で、血筋の重みは避けて通れない。日本映画史に不滅の刻印を残した伝説のスター・松田優作の息子である松田翔太と、相撲界の金字塔であり昭和の大横綱・千代の富士貢(九重親方)の娘である秋元梢。芸能界とスポーツ界、それぞれの頂点を極めた偉大な父親の影を背負いながら、二人は10代から独自のキャリアを模索してきた。
「二世」という言葉が持つ甘えのイメージを力づくで拭い去り、圧倒的な個の魅力でシーンの頂点に登り詰めた二人の共通項は、自らの表現に対する妥協のない矜持だ。バックボーンという背景を消化し、唯一無二のスタイルへと昇華させた生き様が、世間のリスペクトを惹きつけて止まない理由でもある。