高倉健さんの死後、最も世間を驚かせたのが、最期を看取った養女・小田貴月氏の存在でした。元女優でジャーナリストとしても活動していた小田氏は、高倉さんより33歳年下。約17年間にわたり高倉さんの身の回りの世話やマネジメントを極秘裏に務め、2013年5月に正式に養子縁組を結んでいました。
高倉さんが遺した不動産や金融資産など、総額数十億円規模に及ぶ遺産相続は、すべて養女である小田氏が単独で受け継ぐ形となりました。しかし、この手続きやその後の対応を巡って、福岡に住む高倉さんの実妹や親族との間で大きな摩擦が生じることになります。
小田氏によって世田谷の豪邸が解体され、高倉さんが大切にしていた愛車やクルーザーなどの遺品が次々と処分されたことに対し、親族やファンからは困惑と反発の声が上がりました。小田氏は著書等で「高倉本人の遺志に従い、形あるものを残さず整理した」と説明していますが、名優の幕引きにおける複雑な人間模様として、今も議論の対象となっています。