吉原氏を語る上で欠かせないのが、2015年から2026年5月まで9シーズンにわたり指揮を執ったJTマーヴェラスでの実績です。就任当時、チームは下部リーグ(V・チャレンジリーグ)に低迷していましたが、彼女はわずか1年でトップリーグ復帰を果たすと、2019-20シーズンおよび2026-21シーズンにはV.LEAGUE DIVISION1(V1)でリーグ2連覇を成し遂げました。
なぜこれほどの黄金期を築きながら退任に至ったのか。その退任理由は、不協和音や成績不振によるものではなく、「チームの基盤完成に伴う契約満了」と「次世代へのバトンタッチ」という前向きな区切りでした。就任時に掲げた「常勝チームの土台作り」を完遂し、育成システムを確立させたことで、指導者としてのひとつのサイクルを終えたと判断された形です。JT側もその功績を最大限に称え、円満な勇退となりました。