作家としての吉永みちこさんの魅力は、ノンフィクションの枠に留まらない多彩な筆力にあります。代表作『気がつけば騎手の女房』をはじめ、勝負師たちの葛藤を描いた『男ざかりのケジメ』、競走馬と人間の絆に迫った『シンボリルドルフ物語』など、スポーツノンフィクションの金字塔を打ち立てました。
さらに近年では、自身の実体験に基づいた介護問題、老後の生き方、夫婦や友人との付き合い方をテーマにした著作を多数発表しています。飾らない文体で描かれる日常の機微は、同時代を生きる人々の孤独を癒やし、勇気を与え続けています。