10代前半でデビューし、瞬く間にトップモデルへと駆け上がった吉川ひなの。彼女の圧倒的なビジュアルは多くの若者を魅了したが、その裏で彼女は「一家の稼ぎ手」としての重圧を一身に背負っていた。幼い子どもが大人たちのビジネスの中心に置かれるという歪んだ構図が、彼女と両親の関係性を歪ませていくのは時間の問題だったと言える。
当時の芸能界では、未成年のタレントが家族を養うケースは珍しくなかった。しかし、それがもたらす精神的な歪みは、成長した後に牙をむく。彼女にとって家は安らげる場所ではなく、常に緊張を強いられる仕事の延長線上にあったのだ。