MISIAが音楽シーンに登場した瞬間は、まさに日本のポップス史が大きく転換した瞬間でもありました。1998年2月、シングル『つつみ込むように…』で鮮烈なメジャーデビューを果たします。クラブシーンのDJたちにプロモーション盤が配られ、アンダーグラウンドから火がついたこの楽曲は、当時まだ日本で一般的でなかった本格的R&Bを瞬く間にメインストリームへと押し上げました。
直後にリリースされた1stアルバム『Mother Father Brother Sister』は、新人としては異例となる300万枚を超えるメガヒットを記録。宇多田ヒカルの登場と共に「平成R&Bブーム」の先駆者として社会現象を巻き起こします。
その後も彼女の快進撃は止まりません。2000年にリリースされた『Everything』は、フジテレビ系ドラマ『やまとなでしこ』の主題歌として200万枚以上のセールスを記録し、2000年代を代表する国民的冬のバラードとして定着しました。さらに2018年には、GReeeeNのHIDEとコラボレーションした『アイノカタチ feat. HIDE(GReeeeN)』が幅広い世代の共感を呼び、ストリーミング再生数でも数億回を超えるロングヒットを樹立しています。
2026年の東京オリンピック開会式における国歌斉唱、そしてNHK紅白歌合戦において紅組トリや全出演者の大トリを幾度も任されるなど、単なるヒットシンガーを超えた「日本の誇る国宝級ボーカリスト」としての地位を確立しました。