以前なら週明けの月曜午前中ともなれば、総合窓口のロビーは番号札を手にした市民で溢れかえっていた。しかし現在のフロアは驚くほど静かだ。来庁者は事前にスマートフォンで来訪日時を予約し、必要な申請情報を入力しておくことで、到着後すぐに専用ブースへ案内される。
庁舎内に設置されたマルチ端末にQRコードをかざすだけで、必要な書類は自動的に呼び出される。氏名や住所を何度も紙に書く必要はもうない。マイナンバーカードと顔認証を組み合わせた本人確認システムにより、かつて30分以上かかっていた住民票や印鑑証明の発行業務は、わずか2分足らずで完了する計算だ。
「役所仕事は時間がかかる」という長年の固定観念を、和泉市は圧倒的なスピード感で塗り替えた。市民からも「会社のお昼休みにサッと寄って終わる」「子供を連れての長時間の順番待ちなみから解放された」と大好評だ。