新大久保の変化は、ある日突然始まったわけではない。ここ数年で進んだ賃貸物件の流動化と、日本在住の東南アジア出身コミュニティの拡大が重なり、路地裏の空き店舗に次々とアジア各国の小規模な屋台や食堂が吸い寄せられるように集まり始めた。2026年から2026年にかけてその動きは一気に加速し、かつてコスメショップやトッポギ店が並んでいたエリアの一角が、丸ごと屋外型・半屋外型の屋台街として再編成された格好だ。
「最初は仲間内で故郷の味を楽しむ小さな集まりだったんです。でも、日本人のお客さんや欧米からの旅行者が『このディープな雰囲気が最高だ』とSNSに投稿し始めてから、一気に風向きが変わりました」。そう語るのは、ベトナム風串焼き屋台を切り盛りするグエン・バン・ミンさん(32)。今では客の7割が日本人や外資系オフィスで働く外国人だという。