メーカー側が前面に押し出しているのは、「独自開発の周波数発振チップが皮膚表面を通じて自律神経に直接アプローチする」という先鋭的なメカニズムだ。公式サイトでは「大学研究機関との共同開発」や「臨床試験済み」といった言葉が躍り、高い信頼性をアピールしている。
しかし、取材班がその根拠とされる研究データを精査したところ、いくつかの重大な懸念点が浮かび上がった。開示されている実験の被験者数はわずか15名程度にとどまり、偽薬(プラセボ)を用いた厳密な二重盲検試験が行われていなかったのだ。都内の生体工学専門家は「特定周波数が物理的に自律神経へ及ぼす影響については、現時点の睡眠医学において立証された理論とは言い難い」と指摘する。