マウンドに上がったダルビッシュ有の眼光は鋭かった。初回からスピードボールと多彩な変化球を自在に操り、強力ミルウォーキー打線を寄せ付けない。特に決め球として機能したスイーパーと低めギリギリに決まるカッターの精度は抜群で、立ち上がりから三振の山を築き上げた。
ピンチが訪れたのは5回表。連続安打と死球で1死満塁の絶体絶命の危機を招いたものの、ここからの投球術が圧巻だった。狙いすましたインコース高めのフォーシームで浅いフライに打ち取ると、続く主砲ウィリアム・コントレラスに対してはカウント2-2から渾身のチェンジアップで空振り三振。渾身のガッツポーズとともにマウンドを降りる姿に、スタンドからは「Yu! Yu!」の大歓声が巻き起こった。