ただし、素人判断による加熱不足には深刻な危険が伴う。加熱が不十分な豚肉を摂取した場合、E型肝炎ウイルスへの感染や、サルモネラ属菌、カンピロバクターなどによる重篤な食中毒を引き起こすリスクがある。特にE型肝炎は劇症化すると生命に関わる危険性があり、妊娠中の女性や高齢者は格別の注意が必要だ。
問題となるのは、適切な温度管理がなされていない本当の「生揚げ」状態だ。中心部が生温かく、肉汁が赤く濁っている場合は、基準温度に達していない可能性が高い。プロの高度な衛生管理と専用設備があって初めて成立する桜色の火入れであり、安易な自己流調理や管理の甘い店舗での模倣は、重大な健康被害を招く要因となり得る。