取材を通じて最も印象的だったのは、生徒たちの自己肯定感の高さだ。廊下ですれ違う際の自然な挨拶、見学者の問いかけに対するハキハキとした答え。そこには過度な緊張感ではなく、自分自身の学校生活に対する誇りと安心感が漂っている。
「どんな突飛なアイデアや挑戦であっても、先生方はまず『やってごらん』と背中を押してくれる」。ある3年生の言葉が象徴的だ。失敗を恐れずにチャレンジできる環境、すなわち「心理的安全性」が校内に満ちているからこそ、生徒たちは自らの限界を決めつけずに可能性を広げることができる。教員と生徒、あるいは生徒同士の間に流れる温かな信頼関係こそが、同校の隠れた最大の強みかもしれない。