昭和や平成の家庭像に囚われ、「主菜1品+副菜2品+汁物」というフルコースを毎日作ろうとしていないだろうか。現在、専門家やフードスタイリストが口を揃えて提案するのが、圧倒的な「引き算の美学」だ。主菜に具だくさんのみそ汁やスープを添えるだけの「一汁一菜」スタイルである。
野菜や肉、豆腐をふんだんに投入した豚汁やミネストローネは、それ自体が立派なメインディッシュになる。品数を減らせば、洗い物の量が激減し、食後の自由時間が格段に増える。結果として家族と過ごす会話の時間が増え、食卓全体の満足度が向上するという逆転現象が起きている。