「熱狂的な応援を取り戻したい、しかし二度とクラブに迷惑をかけるわけにはいかない」——現場で活動を続けるサポーターたちの胸中は複雑だ。かつての一部過激グループによる排他的な空気は薄れ、現在のゴール裏は自治意識を持ったグループを中心に再編されつつある。
独自取材で見えてきたのは、サポーター内部における自浄作用の芽生えだ。自分たちの手でルール違反を監視し、怪しい動きがあれば内部で注意を促す。かつての「暴走する集団」から「クラブと共に歩むパートナー」への自己変革が、過酷な試練の末にゆっくりと進んでいる。