本作が放送された2016年当時、豪華すぎるキャスト陣は大きな話題を呼んだ。しかし、これほど息の長い人気を獲得すると予測した者は少なかったかもしれない。現代から高麗時代へタイムスリップしたヒロイン、ヘ・ス(IU)と、冷徹な第4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)を筆頭とする皇子たちとの運命的な恋。その本質は、単なる胸キュンロマンスにとどまらない、容赦のない権力闘争と人間ドラマの重厚さにあった。
誰もが幸せになれるわけではないという残酷な現実。回を追うごとに脱落していく皇子たちの悲劇的な運命が、視聴者の心に深い爪痕を残した。この「痛みを伴う美しさ」こそが、10年経ってもファンが本作から卒業できない最大の理由だろう。