「ステンレス製なら絶対サビない」——そう信じて買った物干し竿に、赤茶色のポツポツが浮かび上がり愕然とした経験はないだろうか。日用品・家事雑貨業界の最新調査によれば、市場に流通するステンレス製品の品質には大きな隔たりが存在する。
安価な製品の多くは、鉄の表面にうすいステンレス膜を被覆した「ステンレスクラッド管」か、ニッケル含有量の少ない低コスト鋼材(SUS201など)を使用している。湿気や海風、洗剤成分に晒される洗濯用品・物干し具において、真の耐久性を発揮するのはクロム18%・ニッケル8%を含むステンレス鋼(SUS304)だ。表面に強固な不動態皮膜を自己形成するため、濡れたジーンズを毎日干し続けてもサビを寄せ付けない。
「目先の安さに惑わされてクラッド管を選ぶと、数年後には内部からサビが進行して折れるリスクがある」と業界関係者は明かす。末永く愛用したいなら、素材表記のチェックこそが第一歩となる。