シアーハートの直接的な元ネタとなったのは、1974年11月にリリースされたクイーンのサードアルバム『Sheer Heart Attack(邦題:シアー・ハート・アタック)』です。初期のハードロック路線から飛躍し、フレディ・マーキュリーのオペラ的ボーカルとブライアン・メイの重厚なギターオーケストレーションが結晶化した名盤として知られています。
アルバムには世界的な大ヒットシングル「Killer Queen(キラー・クイーン)」をはじめ、「Now I'm Here」などバンドの代表曲が多数収録されました。なお、アルバムと同名タイトルの楽曲「Sheer Heart Attack」自体は、1977年のアルバム『News of the World(世界に捧ぐ)』に収録されています。ロジャー・テイラーが主導したこの楽曲は、当時ロンドンを席巻していた初期パンクロックへの鮮烈な回答であり、歌詞の和訳を読んでもティーンエイジャーの制御不能な狂気や破壊衝動が生々しく描かれています。