日々の業務で「外国人と働くことに疲れた」と感じる瞬間が増えているなら、それは個人の寛容さの問題ではなく、チーム全体のコミュニケーション設計に歪みが生じているサインです。多くの現場で起きている外国人労働者とのコミュニケーションの壁は、単なる日本語能力の多寡だけでは説明がつきません。
日本企業では長年、言葉にせずとも空気を読んで動く「阿吽の呼吸」が美徳とされてきました。しかし、多国籍な環境においてこの暗黙の了解は一切機能しません。「言わなくてもこれくらい分かるだろう」という期待が裏切られ続けることで、文化の違いによるストレスの原因が蓄積し、無力感や強いフラストレーションへと変わっていくのです。
さらに、些細なニュアンスの掛け違いが言葉の壁による職場トラブルへと発展し、そのフォローに追われる日本人スタッフの業務負荷が増大するという悪循環も現場を疲弊させる大きな要因となっています。