感染時に現れる主要な症状が急性腸炎である。激しい水様便や粘血便、著しい体温上昇、激しい嘔吐が短時間で押し寄せ、重度の脱水状態に陥る。最悪の場合、細菌が血液に乗って全身に回る菌血症や敗血症を引き起こし、多臓器不全に至る致死的な展開をたどるケースも少なくない。
さらに恐ろしいのは、見た目には全く症状が出ない「無症状キャリア」の存在だ。見た目はいたって健康でありながら、腸管内に病原菌を保有し、便とともに大量の菌を外界へ排出し続ける。最新の獣医学研究によれば、無症状のまま数ヶ月以上にわたり排出を続ける個体も確認されており、知らぬ間に家庭環境を汚染するサイレントな脅威となっている。