サトシとピカチュウの旅路における最大のクライマックスとなったのが、『ポケットモンスター(新無印編)』で描かれた「ポケモンワールドチャンピオンシップス」です。各地の地方チャンピオンや強豪が集うマスターズエイトを勝ち上がり、決勝戦で無敗の王者・ダンデと激突。死闘の末、ピカチュウの渾身の一撃がリザードンを捉え、サトシは悲願の世界チャンピオンの座に輝きました。
この歴史的勝利は、現実世界の渋谷の街頭ビジョンで速報ニュースとして放映されるなど、アニメの枠組みを超えた社会現象となりました。しかし、頂点を極めたことこそが、長年続いた物語を次世代へ引き継ぐ契機となります。制作陣にとっても「世界最強」の称号を得たサトシのこれ以上のステップアップを描くことはひとつの到達点であり、新たな主人公たちへバトンを渡す決断へとつながりました。