トランプ氏の「宿泊・滞在スタイル」を語る上で外せないのが、彼自身が所有する象徴的な私邸拠点です。外遊先での厳格な外交ホテルとは対照的に、プライベートや政権移行の拠点としては独自の美学が色濃く反映されています。
ニューヨーク・マンハッタンにそびえ立つトランプタワー ペントハウスは、24金や大理石をふんだんに使用したルイ14世様式のヴェルサイユ宮殿を模したインテリアで知られ、富と権力の象徴として数々の会談が行われてきました。
一方、フロリダ州パームビーチにあるマールアラーゴ 滞在先(「冬のホワイトハウス」とも呼ばれた高級会員制リゾート)では、各国の首脳を招いてディナーを共にするなど、リラックスしたリゾート空間を外交舞台へと昇華させるトランプ流のホスピタリティが展開されました。公的なホテル滞在と私有リゾートの使い分けこそが、同氏の交渉術の大きな特徴です。