モータースポーツの雰囲気を日常の街乗りでも味わいたいからと、不透明なハチマキステッカーを貼ったまま公道を走行した場合、どのようなリスクに直面するのでしょうか。
警察や国土交通省の街頭検査(不正改造車特別取締期間など)で摘発された場合、道路交通法第62条(整備不良車両の運転禁止)または道路運送車両法第54条の2(不正改造等の禁止)が適用されます。不透明ステッカーの貼付は運転者の前方視野を不当に狭める行為とみなされ、現場で剥離を命じられるだけでなく、整備命令書(赤色ステッカー)の交付を受けることになります。整備命令に従わず放置した場合は、車両の使用停止命令や50万円以下の罰金といった厳しい刑事罰が科される仕組みです。
さらに近年、民間車検場(指定工場)や正規ディーラーのコンプライアンス遵守姿勢は極めて厳格化しています。フロントガラスに保安基準外のステッカーが貼られている車両は、ピットへの入庫そのものを即座に拒否されるケースが標準的です。オイル交換や定期点検、リコール対応すら受けられなくなるという実生活上の不利益も無視できません。
加えて、2026年代以降の車両に標準装備されている衝突被害軽減ブレーキ等の先進安全運転支援システム(ADAS)との干渉問題も見逃せません。フロントガラス上部中央に配置された単眼・ステレオカメラの視野領域にハチマキステッカーが被ると、システムが障害物を正しく認識できず、自動ブレーキの誤作動やエラー停止を引き起こす極めて危険な状態を招きます。