かつて、赤ちゃん連れファミリー旅行といえば「周囲に迷惑をかけるかもしれない」「準備が大変すぎる」と敬遠されがちな側面があった。その常識を大きく覆したのが、ベビー服大手ミキハウスの母体である三起商行株式会社の創業者・木村皓一氏の理念に端を発する子育て支援への情熱だ。親が孤立せず、子供とともに社会に出て豊かな思い出を作る機会を増やしたい——その思いが形となり、2000年代初頭に認定事業が産声を上げた。
一過性のブームに終わらせず、第三者機関としての公平な目線で宿の魅力を再発見・改善していくプロセスは、全国の宿泊施設に大きな意識改革をもたらした。結果として、単に「子供歓迎」と謳うだけではない、実用性と安全性を兼ね備えたハード・ソフト両面の環境整備が全国で急速に進むこととなった。