アニメーション部門における日本勢の存在感も圧倒的だ。巨匠・宮崎駿監督による『君たちはどう生きるか』の世界的成功は、手描きアニメーションの表現力がデジタル全盛の現代においても孤高の輝きを放つことを世界に提示した。3D CGが主流となった米国の長編アニメーション映画市場において、一枚一枚のセル画に命を吹き込む手仕事の美学は、審査員たちに深い情熱として伝わった。
過剰な商業的説明を排し、人間の内面深くに踏み込んだ哲学的な物語構造は、観客や評論家の間で熱烈な議論を巻き起こした。ジブリ作品が世界に与えたインパクトは計り知れず、後続の若手アニメーターや映像作家たちにとっても大きな道標となっている。