毎年最大の関心事となるメインパーソナリティの抜擢には、これまでとは明らかに異なる選考基準が適用された。かつてのような旧来型の知名度頼みではなく、若い世代への訴求力と社会的メッセージを体現できる実力派グループや若手俳優のタッグが浮上。局内での意見は分かれ、二転三転する選考フローの中で熾烈な議論が交わされた。
選ばれたパーソナリティたちに課されたのは、単なる番組の「顔」としての役割だけではない。SNSでの拡散力やリアルタイムでの視聴者対話を成立させる高度なコミュニケーション力だ。関係者への取材によれば、決定の瞬間まで情報統制が極限まで敷かれ、関係者すら直前まで本当の顔ぶれを知らされないという緊張感が走っていた。この抜擢の背景には、急速に変化する視聴者層に合わせた果断な改革の意志が見て取れる。