「やる気が出ないから動けない」という悩みは、根本的な誤解から生じている。行動の可否を決めるのは個人の意志の強さではなく、置かれた「環境」の設計だ。人間の意志力は使い捨てのバッテリーのようなものであり、朝から細かな決断を繰り返すうちに容易に消耗してしまう。
着実に成果を上げる人々は、己の意志力を最初から信用していない。作業スペースから無駄な視覚情報を排除する、タスクを「5分で終わる最小単位」まで細分化する、決まった時間になったら無条件で手を動かすルーティンを組む。迷う選択肢そのものを消し去り、体が勝手に動く導線を作るアプローチが、継続的な行動を可能にする。