「ネパールだけじゃないはずだ」と、地理に詳しい人なら反論したくなるかもしれない。そう、ヨーロッパの風車とチューリップの国、オランダだ。実はオランダの正式な英語表記は「Netherlands」であり、現地語に近い読み方をすれば「ネーデルラント」となる。公式な外交文書や国際会議の場では、この「ネーデルラント王国」という名称が使われることが多い。
しかし、日本の日常生活や一般的な教科書においては、歴史的な経緯から「オランダ」という呼称が定着している。これは江戸時代にポルトガル語やオランダ語の響きから定着したものであり、現代のカタカナ分類において「オ」のグループに振り分けられる原因となった。言語の伝播が生んだ、ちょっとしたねじれ現象と言えるだろう。