本作の命脈を保ち続けている大きな要因のひとつが、インターネット配信文化との高い親和性だ。特にABEMAが毎年恒例として実施しているクリスマスの一挙配信は、ネット上の巨大な風物詩として定着した。聖夜にあえて破滅的な愛憎劇を鑑賞し、タイムラインでコメントを交わし合うカルチャーは、若い世代への格好のエントリーポイントとなっている。
さらにdアニメストアやU-NEXTといった主要定額制動画配信サービスでもラインナップされ、いつでも手軽に視聴できる環境が整った。オンデマンドで一気見した新規視聴者からは、「ネタアニメだと思って観たら、想像以上に骨太な人間ドラマだった」という驚きの声が頻繁に上がっている。リアルタイム放映時のスキャンダラスな印象が抜け、純粋な作品強度が再発見されているのだ。