言語の習得スタイルも、音楽を取り巻く環境とともに劇的な変化を遂げている。かつてのように分厚い参考書と向き合うだけではなく、スマートフォン向け語学学習アプリDuolingo(デュオリンゴ)などを活用し、隙間時間にゲーム感覚で基礎文法やリスニング力を鍛える学習者が急増した。
一方、音楽的な英語感覚を養うツールとしてSpotify(スポティファイ)などのストリーミングサービスを活用するアプローチは、最前線の英語教育(English Language Education)でも注目を集めている。アーティスト自身が自作曲のバックグラウンドを語るポッドキャストや、歌詞をリアルタイムで追うインタラクティブ機能は、生きた口語表現の宝庫だ。
海外のプロデューサーが解説するプロダクション手法や、機材のレビュー動画を英語のまま吸収するミュージシャンも増えている。受動的な座学から、好きな音楽カルチャーを軸にした自発的なインプットへ。日常的に英語の音韻とリズムに耳を慣らしておくことが、いざというセッションの現場で相手の指示を聴き取るリスニングの基礎体力となる。