彼女の人生が大きく舵を切る転機となったのが、2011年の人気ドラマ『相棒』の降板でした。ドラマの看板キャラクターとして親しまれながらも、東日本大震災を機に千葉県南房総市を経て沖縄・石垣島へと完全移住。芸能活動を事実上休止し、持続可能なエコビレッジの建設に情熱を傾けるようになります。
移住生活の中で彼女が傾倒していったのが高樹沙耶 医療大麻の合法化運動でした。海外での法改正の潮流や難病治療への有効性に着目した彼女は、2016年7月の第24回参議院議員通常選挙に新党改革の公認候補として東京都選挙区から出馬。「医療用大麻の解禁・研究推進」を公約の最前面に掲げ、白のスーツ姿で街頭演説を繰り返しました。結果は約6万票を獲得するも落選。そしてそのわずか3か月後に逮捕されるという、最悪のシナリオを辿ることになります。
政治活動を通じて大麻の有用性を強くアピールしていた矢先の摘発だったため、世間からは「私的な嗜好のための隠れ蓑に医療大麻を使っていたのではないか」という厳しいバッシングを浴びました。この劇的な転落劇は、日本のマスメディアにおける薬物報道の歴史でも屈指のセンセーショナルな事件として記録されています。