マリーナベイサンズの傾きは欠陥?26度傾斜の理由と安全性を徹底検証

マリーナベイサンズの傾きは欠陥?26度傾斜の理由と安全性を徹底検証

マリーナベイサンズの傾きは欠陥?26度傾斜の理由と安全性を徹底検証の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

結論から申し上げますと、マリーナベイ・サンズのタワーが傾いているのは工事の失敗や不同沈下による欠陥ではなく、最初から緻密に計算された「意図的な建築デザイン」です。

ホテルの建物を構成する3棟(タワー1、タワー2、タワー3)のうち、特に南側に位置するタワー1とタワー2の西側レッグ(柱・構造体)は、東側の垂直なレッグに向かって大きく斜めにせり出しています。その最大傾斜角度は驚愕の26度。かの有名なイタリアの「ピサの斜塔」の傾斜角が約3.97度であることを考えると、その6倍以上という極端な傾きがいかに人間離れした角度であるかが分かります。

この前代未聞の造形を手掛けたのは、世界的な建築家モシェ・サフディ(Moshe Safdie)氏です。サフディ氏は、トランプのカードが互いに寄り添って自立する「House of Cards(トランプタワー)」の美学や、漢字の「入」や「八」の字のように二本の線が頂点で支え合う力学構造から着想を得たと当時の設計記録で明かしています。地上23階部分で傾斜した西側タワーと直立した東側タワーが合流し、そこから上層の55階までは一体となって天に向かって伸びるという、彫刻的かつダイナミックな空間美を追求した結果生まれた構造なのです。

外壁を斜めに傾けることで、地上レベルには開放的なアトリウム(吹き抜け大空間)が生まれ、上層階へ行くほど床面積と眺望がダイナミックに変化する設計となっており、単なる奇抜さだけではなくリゾートホテルとしての機能美が計算し尽くされています。

伊藤 翔太
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伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。