童謡「カラスの歌」の真相|七つの子に隠された都市伝説と作詞背景

童謡「カラスの歌」の真相|七つの子に隠された都市伝説と作詞背景

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平成中期からインターネット掲示板や怪談実話系コンテンツを通じて急速に広まったのが、「日本の童謡に隠された怖い意味」というジャンルです。『七つの子』に関しても、以下のようなショッキングな言説が定番化しています。

  • 説A(口減らし・間引き説):貧困にあえぐ農村で、7歳になった子どもを山に捨てた(あるいは間引いた)親の罪悪感をカラスに仮託した。
  • 説B(身投げ・心中説):子どもを道連れに崖から身を投げた母親の幽霊が、山中をさまよいながら泣いている。
  • 説C(死体損壊説):山中に放置された遺体をついばむカラスの鳴き声を表現している。

当時の児童文芸資料、民俗学調査、野口雨情記念館の所蔵史料を精査した結果、これらのオカルト的解釈を裏付ける一次史料は存在しないことが判明しています。大正デモクラシー期に巻き起こった「赤い鳥運動」や『金の船』創刊の理念は、「大人が押し付ける教訓的な唱歌を排し、子どもの純真な心に寄り添う芸術的な歌を創る」ことでした。

都市伝説が生まれた主因は、昭和後期から2000年代にかけて流行した「本当は怖い童話」ブームにあります。親しみある童謡の持つ短調の美しさやノスタルジーが、後世の受け手によって「不気味さ」「裏のメッセージ」へと意図的に読み替えられて消費された結果といえます。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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