キャラクターのポーズがいかに優れていても、ギアの描写が甘いと全体の完成度は一気に損なわれます。特にテニスラケットのリアルな質感を表現する際は、フレームの断面形状(エアロ形状やボックス形状)とストリングパターンのパース処理に徹底してこだわる必要があります。
ガット(ストリング)は均等な格子状に引くのではなく、魚眼レンズ特有の湾曲を計算に入れながら、中央のスイートスポット付近をわずかに密に、フレーム周辺を粗めに描くことで球面の立体感が際立ちます。ボールがめり込む瞬間のインパクトを描くなら、ナイロンやポリエステルの持つ強い反発力を示す「ガットのたわみ」を忠実に再現しましょう。
グリップテープの巻き目の重なり、エンドキャップのブランドロゴ、カーボンファイバー特有の織り目テクスチャに至るまで、ハイライトとシャドウを緻密に描き分けることで、ギアへの深いこだわりが感じられる極上のアートワークが完成します。