2005年、倉本聰が描いた雪深い富良野の地で、二人は瑞々しくも不器用な若者を演じていた。あの頃の初々しさは消え、今の二人にあるのは圧倒的な「静寂の凄み」だ。長澤まさみはコメディから重厚な社会派ドラマまでをこなすカメレオン女優として君臨し、二宮和也は言わずと知れた憑依型役者として国内外の映画人を唸らせ続けている。
今回の新作映画で描かれるのは、過去の未解決事件を追う刑事(二宮)と、その事件の鍵を握るミステリアスな女性(長澤)の心理戦だという。関係者によれば、台本の読み合わせの段階から、スタジオ内には尋常ではない緊張感が漂っていたらしい。互いの呼吸を読み合うような演技バトルが、すでに始まっているのだ。